先日Artisanが製作者向けに数量限定で配布していたベース材「Artisan DIY PROTOTYPE」を使って、初の自作ゲーミングマウスパッドの製作に取り組んでみた。
必要なもの
製作にあたって用意したものは以下の通り。
- Artisan DIY PROTOTYPE ベース材
- 3M スコッチ スプレーのり55 430ml(Amazon.co.jpで購入)
- ロザリー 裁ちばさみ(Amazon.co.jpで購入)
- おねうちアムンゼン無地 グレー(大塚屋ネットショップで購入)
滑走面(生地)について
色々と試すつもりなので、その都度追記する。
① 織り目の細かいアムンゼン生地
大塚屋ネットショップで購入した「おねうちアムンゼン無地 グレー」を使用。コントロール重視のマウスパッドが好みなので、なるべく糸が細くて織り目も細かい生地を探していた。
この写真でも表面の粗さは十分に伝わると思うが、これはスピード系マウスパッドに使われるアムンゼン生地とは違って非常に織り目が細かいものだ。
上記は滑走面を4x 3x 2x 1xの倍率で撮影したものだ。綺麗に織り込まれていることが分かる。この手の織り方は滑らせる方向による滑り性の変化が少ないと言える。
滑走速度はコントロールバランスタイプに分類できる。想像していたものに近い滑りだ。滑り出しの軽さは標準程度で、低速で滑らせているときも適度な表面摩擦があって止めやすい。
ORANGE RUBBERの柔らかさ・反発力も相まって、マウスを押し下げることで欲しいタイミングでのみブレーキ感が得られる。VALORANTをはじめとするタクティカルシューター向きな操作感と言える。
自作マウスパッドの勝手が一切分からず、とりあえず試作するつもりで製作したものだったが、思いのほか使用感が良くて気に入ったので当分メインで使っていく予定だ。
Artisan DIY PROTOTYPE ベース材について
- ORANGE RUBBER - SOFT (A) *1
- ORANGE RUBBER - XSOFT (A) *1
- PORON SOFT (2022) *2
- PORON XSOFT (2022) *1
今回、上記の4種5枚を送付していただいた。Artisan製ゲーミングマウスパッドでお馴染みのPORONだけでなく、ORANGE RUBBERと称した新しいベース材も同梱されていた。
ORANGE RUBBERのパッケージには”高反発弾性ラバーベース”との記載がある。
厚さは実測値で約6ミリだ。この厚みだとSteelSeries QcK HeavyやPureTrak Talent等を思い浮かべる方も多いと思うが、密度が全く違う。向こうは至るところに気泡のような隙間が空いているが、ORANGE RUBBERはギュっと敷き詰められた感じで、とにかく高密度だ。
裏面にテクスチャは無いがしっかりとグリップする。一度設置した場所から動くことはない。
パッケージに”高反発弾性ラバーベース”と記載があると紹介したが、確かに反発力がとてつもない。ある高さからコインを落とすと、その高さに近い高さまで跳ね上がってくる。
これが操作感にも良い影響をもたらす。マウスパッドに圧を掛けてもモタつかず、必要なときだけ、瞬間的に追加の摩擦を得られる感じだ。不要なときにまでズルズルと引きずることがない。
マウスを押し下げたときに追加で摩擦を得られるところまでは他のマウスパッドでも再現されることがあるが、ORANGE RUBBERの場合は反発力が強いので、もとの滑り性に戻るまでの速度が速い。